【はじめに】
自動車業界が100年に一度の変革期を迎える中、新たな取り組みを次々と推進している岐阜車体工業株式会社。同社では、将来の事業を牽引する人材を確保すべく新卒採用に注力していますが、BtoBの完成車メーカー特有の「学生からの認知度向上」という高い壁に直面していました。その打開策として動画制作に着目した同社は、伴走パートナーとしてメイキャリを選定。動画公開後に得られた成果や、母集団形成・志望度醸成における変化、そして今後の展望について、人事部採用グループの皆様にお話を伺いました。
BtoBメーカーゆえの認知度不足…直面した壁をどう乗り越えるか
-はじめに、岐阜車体工業様の事業内容と特徴について教えてください。
福田様:
当社は「お客様第一・社会への貢献・人間尊重」という3つの基本理念のもと、岐阜県で唯一のトヨタ系完成車メーカーとして、大型商用車やマイクロバスの製造、そして海外事業のKD事業を展開しています。世界150カ国以上に輸出されるトヨタのグローバル戦略車「ハイエース(スーパーロング等)」の生産を主軸とし、マイクロバスの「コースター」、日本の救急車の主力を担う高規格救急車「ハイメディック」などの完成車を、部品のプレスから最終検査まで自社工場で一貫生産しています。
ー 貴社の採用目標やターゲット層について教えてください。
福田様:
今年の採用人数は、合計70〜80名程度です。今後は、特に大卒の理系層を戦略的に狙っていきたいと考えています。自動車業界が大きな変革期を迎える中、当社としても新しい取り組みへ対応できる人材を確保したいというのが主な狙いです。
ー 新卒採用において、特に課題に感じていたことは何でしょうか?
福田様:
最大の課題は、会社から課せられた採用目標数字に対して、いかに確実な母集団を形成するかという点でした。
黒井様:
当社はBtoBの完成車メーカーですので、製品は身近であっても、学生さんから直接名前を認知されにくいという背景があります。大手競合他社と比較されるケースも多い中で、「いかにして会社を知ってもらい、認知の裾野を広げていくか」が長年の課題でした。

認知度向上の鍵は、「YouTube」と「熱量の高いパートナー」
ー 動画制作を開始した経緯を教えてください。
福田様:
採用拡大が急務となる中、チームミーティングで「学生目線に合わせてSNS(特にYouTube)を本格的に動かそう」と決まりました。他社との認知度競争に勝つには、学生が日常的に目にするYouTubeなどに当社の情報をうまくリンクさせる必要があると考えたのです。
最初は手探りで発信を始めたのですが、まさにそのタイミングでメイキャリさんと出会いました。我々の実現したい世界観に誰よりも真剣に寄り添った提案をしてくれたことで、「この会社となら一緒に面白いことができる」と確信し、お任せすることにしました。
ー イベント参加など、他の施策も検討・実施されていたのでしょうか?
黒井様:
合同説明会などのイベントは以前から継続して出展していたのですが、「そもそも会社自体の認知度がないと、ブースにすら足を止めてもらえない」という厳しい現実に直面していました。イベントの効果を最大化し、本当の意味で新規の母集団を形成するためには、事前の認知経路としてYouTube(動画コンテンツの発信)の活用が不可欠だと痛感しました。
ー 数ある制作会社のなかで、メイキャリを選んでいただいた決め手は何でしたか?
福田様:
他社様からも色々なご提案をいただいていましたが、一番の決め手は、初回の打ち合わせ時に感じたメイキャリさんの圧倒的な「熱量」です。
我々が「こんな企画をやりたい」と大枠を伝えると、メイキャリさんはその企画にさらに輪をかけて、学生に刺さる面白いアイデアを肉付けして提案してくれました。また、こちらが少し無理難題な相談をしてしまっても、決して嫌な顔をせず、気持ちよく受け入れて伴走してくれる姿勢が非常にありがたかったです。

予想外の波及効果。面接の質向上や「保護者の安心」にも貢献
ー 動画公開後、具体的にどのような変化や成果がありましたか?
福田様:
変化は多岐にわたりますが、「母集団形成」と「志望意欲の醸成」の双方で大きな効果を感じています。
まず、イベントや学校訪問の際、先生や生徒さんから「YouTubeを見ました!」と声をかけられる機会が明らかに増え、視覚的なアプローチの強さを実感しています。
また、以前は「説明会エントリー後に熱が冷めて不参加になる」という歩留まりの課題がありました。しかし、質の高い動画を事前に用意したことで、学生さんの関心が最も高いタイミングで情報を届けられ、「動画を見て応募を決めた」という熱量の高い層を逃さずキャッチできるようになりました。
選考の場における深い企業理解も進んでいます。面接に来る学生さんが、会社HPだけでは追いきれない細かな情報、たとえば実際の『車の製造プロセスの流れ』などを、動画を通じて深く理解して選考に臨んでくれるようになりました。面接中も熱意を持って具体的な対話ができるため、採用側としても非常にやりやすくなりましたね。
山川様:
さらに、高卒採用ならではの成果として、内定承諾の鍵を握る保護者の方への訴求力が挙げられます。「YouTubeなら家で一緒に見られる」という点が大きく作用し、職場の雰囲気や福利厚生が伝わることで、保護者の安心感に直結しているんです。
これらに加え、現場の社員や社長からも「非常に良いコンテンツだ」と好評で、社内のモチベーションアップにも大いに役立っています。

制作の裏側:「妥協のない姿勢」が生む質の高い動画
ー メイキャリの担当者や制作サポートの対応はいかがでしたか?
福田様:
撮影ディレクターの方をはじめ、現場の「とにかく良いものを作りたい」というモノづくりへのこだわりが凄まじいですね。時に撮影にこだわりすぎて、予定時間をオーバーしそうになることもありますが(笑)、その妥協のない姿勢こそが、結果として学生の心を動かす質の高い動画に繋がっているのだと実感しています。
今後の展望:社員の「リアル」と「幸せ」を伝えるコンテンツへ
ー 今後、どのような動画コンテンツを制作していきたいとお考えですか?
福田様:
メイキャリさんとの取り組みで、昨年は福利厚生をはじめ「岐阜車体工業ってどんな会社か」という認知のベースを形にできました。今年はさらに一歩踏み込み、「ここで働くと、いかに幸せになれるか」という従業員のリアルな姿や感情が伝わる動画を作りたいと考えています。
今後具体的に考えているのが、ダイバーシティ推進に伴う女性活躍のコンテンツや全社員対象の教育研修です。女性社員の1日密着や、育児と仕事を両立している社員、管理職など、様々なライフステージの女性社員を集めた本音の座談会などを通じて、当社の魅力をより深く訴求したいです。
また、寮や食堂といった福利厚生の紹介も、単に綺麗な施設を映すパンフレット的なものではなく、等身大の姿を発信したいと考えています。実際の寮生がナビゲーターとなり、「隣の晩ごはん」のような突撃スタイルでリアルな生活感をユーモア交じりに紹介する企画なども、ぜひ実施してみたいですね。
